本部流御殿武術・手道館の系譜

◆琉球王家秘伝武術・本部御殿手は、戦で多数の敵を相手に、あらゆるものを武器として活用する。そして左右どちらでも自在に扱える二刀流を基本とし、打ち合わず、流れるような動きで、一瞬に敵を制する。捌きと攻撃が一体となったその奥儀は、武の舞と称された。

この武術は、琉球王国の王族である本部御殿の本部朝勇宗家より、御主加那志前・武芸(琉球王国の武術)であると言われ伝授を受けた上原清吉先生は、これまで世に知られることなく伝承されてきたが、後世に伝えんと琉球王家秘伝本部御殿手と命名し、一般公開した。

◆琉球御殿武術・手道会の池田守利は、日本傳流兵法本部拳法・本部朝基師範(朝勇師の実弟)が主宰する道場・大道館で助教として活動していた高野玄十郎先生が開いた日本伝流空手道春風館道場に1961年入門。 高野先生が1976年に逝去されるまで15年間にわたり師事し本部拳法を学ぶ。その後、縁あって1977年に上原清吉先生に師事。以来、上原清吉先生が2004年に逝去されるまでの27年間、琉球王家秘伝本部御殿手の指導を仰ぐ。また池田師範の長男光生と次男哲生は、本部御殿手を修行していることを知った上原先生より、若者への稽古をさせたいとお誘いがあり、上原先生宅の道場に寝泊まりしての特別指導を受けた。

◆高野玄十郎先生と上原清吉先生から学んだ武術を体系立て、本部流御殿武術(本部御殿手・本部拳法)として、後世に残すことを目的として、池田師範親子は、埼玉県を拠点に手道館を開設し、各道場の代表者と指導者および道場生の皆様方と、修行精進し、さらなる発展に多少なりとも寄与して次世代へと引き継いていければと活動を続けている。

本部流御殿武術(本部御殿手・本部拳法)

・本部流御殿武術は、本部御殿手と本部拳法の技術で構成されている。               その技術構成の内容は、素手による突き蹴りの打撃による剛術と、長刀等の刀剣類や棒などのあらゆるものを扱う武器術。そして相手を傷つけずに無抵抗にする「取手」と称する柔術からなる総合武術です。

本部御殿手

修行内容は、先ず本部御殿手の元手により身体を鍛え、突き蹴りを主体とする合戦手により、攻撃技の剛術にて拳の技を修練する。

次に、刀剣類を主体とした二刀流が基本で、左右どちらでも自由に使えるようにする。また、身辺のものすべてを武器とする。その各武器の特徴を活かし身体の延長として、自然の動きに逆らわず、身体全体を使用する攻撃と捌きの武器術を修得。

そして、『取手』と呼ばれる関節技により、傷を負わすことなく無抵抗にする柔術の修練にて、心と技の真意を学ぶ。

さらに、これらの技を積み重ね修行して、奥義とする『武の舞』に向かって無心で歩むのみ。

本部拳法

ナイハンチの型を礎とした夫婦手での諸手連動の攻防一体となる入り身による強烈な攻撃の技を本部拳法とする。

この本部拳法の技法は、本部御殿手の剛の技と絶妙に融合しており、双方の剛術により、瞬時に柔の技に変化することがより可能となる。つまり、巧みな捌きが取手の技に移行することに繋がる。このような双方武術の術理・思想による本部流御殿武術の修行精進に努める。

・本部流空手道(日本伝流空手道)として、「ナイハンチ」・「白熊」の型の保存に努める。