沖縄に伝わる古武道「琉球王家秘伝本部御殿手」。第12代宗家である上原清吉氏は、94歳現在も年齢以上の心身機能を維持し、精力的に稽古を続け演武大会でも毎年流麗な演武を披露している。著 者は20年以上同流派で修業を重ね、また日本武道学会会員として武道の科学的研究にも精力的に取り組んできた。 本書では、昭和63年から平成9年までの「日本古武道演武大会」における宗家の入場から退場までの心拍数、動作を克明に記録して、分析している。高齢化社会が進む中、人生をより豊かに生きるため、日頃から心身を鍛錬することがいかに大切かを改めて考えさせられる。
初版1998年12月1日発行(80頁) 改訂版2000年11月23日発行(120頁) 壮神社発行・1,000円/改訂版1,500円